2011年2月7日月曜日

エジプト革命に関して

エジプトでいま起こっていることに関していろいろ知らない事だらけだったので、国内・国外の両方のサイトをみて自分自身調べてみました。

以下、今日学んだことに関して書いていくつもり。
そもそもまずタイトルを「エジプト革命」としたんだけど、実際今おこっていることをどういう風によべばいいのかっていうことですらけっこう考えなきゃいけなかった。
というのも、よくニュースでは反政府革命とか民主化運動とかっていう言い方をしているんだけども、実際たくさんの情報を入れていく中でそれらの言葉で今回の政府と市民との間の抗争をうまく言い表しているのかすら信用できなくなってきたので。

革命って言葉自体、物事が終わったあとにつかわれるべきものだとは思うんだけどいい言葉が見つからなかったので、とりあえず自分自身のなかでエジプト革命っていう言葉をつかっていこうと思う。

では本題。
まず現在起こっているエジプトでの抗争に関してポイントをまとめて二つ。
(1) そもそもの原因
(2) 第三者であるアメリカがエジプト政府を味方したり、政府に指示をしている理由

このポイント二つは切り離してではなく、同時に見ていってそのアメリカとの関係が与えている影響を理解していかないといけないものなんだと思った。

よくニュースとかで言われているのは、30年間にわたったムバラク大統領の独裁政治による政治の腐敗や失業率の上昇、それに食料価格の上昇など。
いろいろとネットで調べてみてもほとんどすべての記事で、そういったことを原因として取り上げていたので、独裁政治下で日々溜まっていた政府に対する不満が爆発したっていうことが原因ではあるのはどうも確かでありそう。

ただ、エジプト人の両親をもつタレントのフィフィがこれらとは違った視点から原因に関して言及してる。
それによる一節を抜粋したものを以下に引用。

私の母が日本で国際政治の博士号を取ってまして、わたしも少なからず母の影響をうけて育ちましたので躊躇する事なく言わせていただきますけど、そもそもこの革命、エジプトの民主化運動なんて言葉で軽く繰られても、それでは深いところは読めませんよ。
エジプトは他のアラブ諸国に比べたらただ一点を除いては不自由なく生活している国ですからね。はっきりいいましょう、ムバラクは確かに長年政権を握ってきたので独裁政権です。しかし、それはアメリカの作った親米政権による独裁であるわけで、国民はその親米による独裁に憤慨しているのです。それはなぜ独裁政権である同じアラブの隣国リビアではこの時期に革命が起きないかとゆう理由が物語っています。要するに民主化を求めているならリビアでも同じように革命が起こっておかしくないですよね?つまりこれは民主化運動とは違うんです。親米政権にウンザリなんです。リビアはちなみに反米政権です。


フィフィが指摘しているのは、そもそもの原因は政権が「親米」であることに対する不満が長い間積み重なってきたということ。

これは新鮮で興味深い見方。

ではなぜ親米政権であることが市民のなかに不満として存在するのだろうか。
コレに対して、そもそもエジプトを含め中東にはアラブ人が大多数を占めているわけで、彼らとしては常にアメリカのいいなりになって生活していくことは決して望んでいることなのではないのだろうと思う。

また、アメリカにとってエジプトは中東の安全を守るための監視役として最も重要な国であるといっても過言でないくらい。
アメリカからの軍事援助額は、中東の国々のなかでイスラエルについで2番目に大きい。

そうすると、おそらく市民レベルの感覚では他の国に住む同じ民族のアラブ人を制御していたりすることに違和感を感じたり、または反対をしている人も数多く存在しているんだと思う。

こういった民族の誇りということに関して、自分の日本人としての感覚ではいまいちわかりにくいのだけど、きっとそういったことが強く意識されているんだと思う。


上でも述べたんだけれども、アメリカにとってエジプトという国は中東の安全を守るためにはすごく重要な国の一つであることは間違いない。
今までも親米政府を金銭的に援助することで中東の安全を監視してもらっていたため、エジプト・アメリカ両政府の利益においてはwin-winの関係でずっとやってきたんだろう。

そういった理由から、アメリカ政府は現エジプト政府を支援しつつ助言するなどいろいろと干渉をしてきている。

さらに、アメリカにとっては中東の安全を監視するためにエジプト政府を親米のまま保つというのは現在の中東の国々のバランスを保つ上でも非常に大切なんだと思う。
しかし同時に、「民主化」ということをこれまでも他国で協力に推し進めてきたアメリカにとっては市民と政府どちらをサポートしなければならないのかという、激しいジレンマのなかにいるんだと思う。



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