2010年12月1日水曜日

グーグルで必要なことは、みんなソニーが教えてくれた



今日読んだ本に関する書評。






グーグルで必要なことは、みんなソニーが教えてくれた

グーグルで必要なことは、みんなソニーが教えてくれた







著者はソニーで「Vaio」「スゴ録」を生み出し、Google日本法人前社長であった辻野晃一郎氏。


辻野氏は22年間ソニーで勤務し、そのなかでソニーの様々な面を観てきた。


そしてソニーという巨大企業を動かし、また自分自身もその巨大企業であるソニーに翻弄されてきた。


この本において最も強く感じたことは著者は心からソニーを愛しているということ。


もしくは過去の時点で愛していたということ。


経営とか規模とかということでなく、SONYとは単なる一企業を通り越した、日本人であることを誇りに思わせるくらいの強力な力がある。


そして、盛田昭夫、井深大両氏の強烈なビジョンのもとで作られたこの企業は決してそう簡単に廃れさせてはいけない、という思い。


世界で一番クールな企業であるんだ、という思い。


だけれども、現在のソニーはその両氏が常に目指してきた企業の体制になっているかと言われるとそうではないという事実。


他の大企業と変わらず、かつての自由闊達さ、面白い物をだして社会を変えてやるという気概。そういった「ソニーらしさ」を失ってしまっている現状。


そして、ソニーで勤務していたときも常に追い求めていた「ソニーらしさ」をGoogleで見つけることができた偶然。


この2つの世界的企業をこんなにも深いレベルで関わってきた人は石野氏以外にはあまり居ないんじゃないかと思う。





来年から自分自身ソニーグループで社会人としてのスタートを切るわけだけれども、この本を読みチャンスがあって非常に良かったと思っている。


自分自身ソニーが最も輝いていた時っていうのは知っているわけではない。


かろうじて昔市場に大量に出回っていたウォークマンを使っていたくらい。


なので、ウォークマンが始めて世に出て自分の生活を変えた、とかっていうレベルではないと思っている。


自分が知っているソニーというのはブランドとしてのソニーのみで、「SONY」の製品だから信頼しよう、みたいなソニーブランドの過去の遺産しかみていなかったんだと思う。





ただ、2年前にアメリカで留学したときソニー製品を見るとなぜか日本人でいることに誇りをもてたり。


1年間の交換留学で英語の力を最大限に伸ばすために、日本語に触れるのは1日5分までとか自分自身にルールをつくって大急ぎで日本語のニュースを仕入れてたりした。


果たして効果があったのかどうかはわからないが、自分自身徹底して日本語を使わないようにして日本との情報をある程度シャットダウンしていたので、Sony製品を見るだけでなぜか誇らしい気持ちになったり。


そんな思いもあって、就職先も決めたわけでもある。


この本を読んで創業者の二人、盛田昭夫氏と井深大氏に関してももっと知りたくなってきた。


さっきAmazonで両氏に関する本、合わせて四冊オーダー。


届くのがちょっと楽しみです。:P








それと最近こんな本も読みました。



「20代」でやっておきたいこと

「20代」でやっておきたいこと







これもかなりためになった本。


このダイアリーにいろいろ感想を書きたいけど、さすがにそこまで気力はないっす。。。





■この本に関する別の書評も↓


http://d.hatena.ne.jp/hiroLabs/20101128/p1


http://d.hatena.ne.jp/fujipon/20101129









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